進学校の弱小チームが選抜・甲子園に出場した。
それは大会№1天才投手、須田武志がいたからだった。 一回戦でサヨナラ負けしたが、最後に投げた球は捕手が大きく逸らした。 “魔球”だったのか。 その捕手が殺された。そして、武志も…なぜ? 同じ頃、東西電機株式会社に爆弾が仕掛けられた。 この何の接点もない2つの事件がどう結びつくのか。 武志は、幼い頃父を亡くし、母と弟と暮らしていた。 母を楽させようとプロ野球選手になることだけを目標に努力していた。 この物語の時代は昭和39年、初版は昭和63年となっている。 その時代設定ならではの作品なのかもしれない。 武志の野球に対する強い思いもさることながら、約束したことを守らない人に対しての 思いはもっともっと強い。 切なく悲しくとても厳しい物語だった。
by nonki27
| 2010-07-27 09:32
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