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「小銭をかぞえる」西村賢太
「小銭をかぞえる」西村賢太_c0045523_10571675.jpg女にもてない私に、ようやく久々に恋人が出来た。
六歳年下の彼女との生活が始まる。



部屋を借りる時のごたごたが書かれていたのが、前回読んだ
「暗渠の宿」だった。
そして、この小説もその彼女との生活の私小説だ。

「焼却炉行き赤ん坊」彼女が犬を飼いたいと言うが、もちろんイヤ。
彼女がぬいぐるみの犬に、名前をつけて可愛がる姿にうんざり。
大ゲンカになる。

「小銭をかぞえる」印刷屋の支払いが迫っているが工面が付かない。
お金のことで大ゲンカになる。

この男が彼女に浴びせる言葉は、まったく!怒りと嫌な暗い気持ちに
なるのだが、この掛け合い、このリズム、このお決まりのパターンが癖になってしまう。

≪女のぬいぐるみ熱は一向やむ気配もなく、やがてそれには彼女の好きなスワローズの紺色の野球帽まで買い与えて、腕白小僧さながら、はすに被らせるようなものになったのだ。≫

≪傍らの、彼女が好きな稲垣潤一の曲が限りなく続くCDラジカセのスイッチを切った。≫

彼女はとても良い人だ。普通の感覚の普通の人なんだなぁと感じた。
ヤクルトスワローズのファンで、稲垣潤一大好きな私は、テンション上がった。
だって、この本読んでいる時、稲垣さん流れていたんだもん。偶然に。
  
by nonki27 | 2012-05-02 10:50 | よむ
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