女にもてない私に、ようやく久々に恋人が出来た。
六歳年下の彼女との生活が始まる。 部屋を借りる時のごたごたが書かれていたのが、前回読んだ 「暗渠の宿」だった。 そして、この小説もその彼女との生活の私小説だ。 「焼却炉行き赤ん坊」彼女が犬を飼いたいと言うが、もちろんイヤ。 彼女がぬいぐるみの犬に、名前をつけて可愛がる姿にうんざり。 大ゲンカになる。 「小銭をかぞえる」印刷屋の支払いが迫っているが工面が付かない。 お金のことで大ゲンカになる。 この男が彼女に浴びせる言葉は、まったく!怒りと嫌な暗い気持ちに なるのだが、この掛け合い、このリズム、このお決まりのパターンが癖になってしまう。 ≪女のぬいぐるみ熱は一向やむ気配もなく、やがてそれには彼女の好きなスワローズの紺色の野球帽まで買い与えて、腕白小僧さながら、はすに被らせるようなものになったのだ。≫ ≪傍らの、彼女が好きな稲垣潤一の曲が限りなく続くCDラジカセのスイッチを切った。≫ 彼女はとても良い人だ。普通の感覚の普通の人なんだなぁと感じた。 ヤクルトスワローズのファンで、稲垣潤一大好きな私は、テンション上がった。 だって、この本読んでいる時、稲垣さん流れていたんだもん。偶然に。
by nonki27
| 2012-05-02 10:50
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