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「東京物語」奥田英朗
「東京物語」奥田英朗_c0045523_9394815.jpg名古屋から上京した久雄、
社会にもまれ東京にもまれ人にもまれ成長していく。
80年代の東京を舞台に、描かれている青春物語。




1978年、東京に上京。
これが後楽園球場か、キャンディーズの解散コンサートが行われていた。
1979年、大学に入学。
つかこうへいの芝居を観て、演劇部に入る。
1980年、大学を辞め広告代理店でコピーライターになる。
ジョン・レノンが撃たれた。
1981年、コピーライターの仕事に、後輩も着く。
名古屋オりンピックならず。
1985年、フリーのコピーライター二年目。
釜石・松尾VS同志社・平尾のラクビーの試合が気になる。
1989年、30歳目前このままコピーライターでいるつもりはない。
松田優作が死んでしまった。

久雄は、昭和34年生まれ。
上京してからの二十代の青春時代と時代背景、そして私の思い出とが混ざり合い、
たまらない青春物語。
平尾さんかっこよかったな、野田さんのお芝居観にいったな、江川・巨人軍って今考えても
凄いことしたなぁ…。
20代、夢があった、何者かになれると信じていた。
しかし、30目前で将来を考える。
久雄は≪このまま一介のコピーライターでいるつもりはないんだよ≫と言う。
≪小説でも書けよ≫と言われる。

≪たぶん自分は、二十九歳にもなって、将来は何になろうなどと考えているのだ。≫

この物語は<奥田英朗の出来るまで>だ。
奥田さんは直木賞作家になっているよ、
ファンが多く作品は映像化されてるよ、
私は<人を描かせたら日本一>と思っている凄い作家だ、大好きな作家だよ、
若い頃をこんな風に過ごし、私をこんなに震わせる小説を書く奥田さん、
大好きです。

18歳の久雄に話したい。
by nonki27 | 2015-06-22 09:37 | よむ
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