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「代筆屋」辻仁成
「代筆屋」辻仁成_c0045523_16383012.jpg私は小説家になったばかりの頃、手紙の代筆をするという
アルバイトをしていた。
人の話を聞き、その人の気持ちになって書く。口コミで広がり
依頼者は次々訪れる。





『名前も分らぬあなたへ・・・・
         ・・・・・茅野大介 十九歳』
と、縦書きで丁寧に書かれた文章はなんとも古風でいいものだ。
読み始めは、相手を思う気持ちに、じーんと来たが・・・
でも、どんなに筆跡を似せても相手には分ってしまうよね。
元彼とか、会社の同僚とか・・・

読み進めていくうちに手紙の依頼者は、自分本位だなぁと、思った。
苦手な同僚からの交際を断わる手紙。
好意を寄せている同僚の方への手紙。
見合いを断わる手紙。
腐れ縁を断つ元恋人への手紙。
私は、見合いを断わる手紙を書きながら、この女性と結婚しない方が
よかったのではと思ってしまうのだ。

何とも、自分勝手なんですよ。人の心の中なんて、そんなもんだと思うな。

≪手紙というものは、人間の心を映す鏡のような存在でもある。≫


メールする時も、気を付けようと思った。
by nonki27 | 2007-07-29 16:08 | よむ
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