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死神の浮力「伊坂幸太郎」
死神の浮力「伊坂幸太郎」_c0045523_1621483.jpg小説家の山野辺は、25人中1人はいるという、
良心を持たない(それは無敵)サイコパスに娘を殺された。




犯人は捕まったが、裁判が始まった途端、目撃証言がひっくり返され、
自白は嘘だったと言う。
控訴期限は二週間、犯人は二週間この社会に戻ってくる。
山野辺夫婦には、娘の仇を討つチャンスがある。
ふたりは復讐の時を狙っていた。そこに「あの男の居場所を知っている」と
千葉が現われる。

一週間対象の人間を調査し、その人間に死を与えるべきか判断する。
「可」か「見送り」かを決め、「可」の場合8日目にその人間は死ぬ。
千葉は死神なのだ。

「人間はいつか死ぬ」だからやりたいことをやる、日々楽しむことしかできない。
山野辺の父は、死ぬことが怖かった。怖いからやりたいことをやる、それは父にとって仕事だった。
普通だったら遊びとか趣味とかなのに。
もっと怖いことに気づく。愛おしい子供もいつかは死ぬということだ。
≪「そうだ。怖くない。大丈夫だ。俺が先にいって見てきてやるから」≫
お化け屋敷を見に行くみたいなノリでそういう、お父さん。
伊坂作品のお父さんにいつも…、やられちゃうな。

≪「そうだ、千葉さん、僕は今も、父と母は向こう側に見に行ってるだけだと思うことがあるんですよ」≫

先に行って見てくれているんだ、それは決して怖いことじゃないってことを。
by nonki27 | 2016-02-14 16:19 | よむ
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