映画の余韻が薄れてきたので、原作を読んでみた。
これは短編だったのですね。「うすうす知ってた」「それだけのこと」どれも心が刺激されます。 あるある分かる分かるではないが、心の中にあるもの。 映画で恒夫が、ジョゼの作るごはんに、ジョゼの不思議な魅力に次第に惹かれていくところが、原作にはない。モチーフにしている感じだ。 なんたって「ジョゼと虎と魚たち」ですから。「ジョゼと虎と魚たち」この響き、単語、文字の並びは想像もつかない何かを感じさせる。「ジョゼと虎と魚たち」だけで映画が創れたりするのかも知れない。 <「あんたのはじめてと、アタイのはじめてとは質がちがう。 アタイのはじめては中身濃いのんや。アタイが海見たん、これが二度目やもん」> <(アタイたちは死んでる。「死んだモン」になってる)」 そしてジョゼは幸福を考えるとき、それは死と同意語に思える。完全無欠な幸福は、死そのものだった。 (アタイたちはお魚や。「死んだモン」になった―)> この作品は原作読んで映画、映画を観て原作どちらでも影響はない。別なものになっている。 映画では2人は別れ、出会いによって何かを得たジョゼの姿がある。原作は、2人の生活が続く気配がある。そのままでいい「死んだモン」になっている幸福。
by nonki27
| 2005-11-03 15:27
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