とうとう「ウェルカム・ホーム!」が文庫になってしまった。
鷺澤作品には限りがあるので、まだ読んでいないと先送りにし たかったが、読んでしまった。 渡辺毅の「ウェルカム・ホーム!」 父子家庭で主婦業をしボクを育ててくれるのは、父の親友タケパパ。 ≪「自分が向いてない分野のことは、向いているヒトに任せる。その代わり、自分は自分が向いている分野で役に立つ。それでいいんじゃないっすかね」 「七年も前に妻に先立たれているのに、再婚もしようとしないでオトコに家事と育児任せているのはフツーか?」≫ フツーじゃないです! フツーとかちゃんとしているとかってどんな感覚なんでしょうか。 ボクはすごくいい子に育っているんです。 児島律子の「ウェルカム・ホーム!」 二度の離婚。再婚相手の自分で生んだわけではない聖奈を、可愛がり血の繋がっている 誰より愛情を注ぎ面倒をみていた。血が繋がっていないから別れが来た。 でも心は繋がっていた。それは、聖奈にとってお母さんだから。 子供は大人と違って血の繋がりや世間体とかなしに、純粋に愛してくれる人を察知する。 ≪言えなかった、というのではない。所詮、相手は異星人だ。別の国から来た生物なのだ。 言っても意味が通じるかどうか判らない、言うだけ時間と体力と気力の無駄だ。そう考えたのである。≫ やっかいなのは、〝異星人〟だ。 どんなに尽くそうが愛そうが、その家の自分たちの尺度でしか考えが及ばない。 ちょっと角度を変えてみたらおかしいことに気付くだろうが、 そうすることができない。 大人は経験を積みずるい異性人になってしまう。どちらが側がフツーなのか正しいのか そんなことは分らないが、子供の心の中にはしっかり根付くのだ。 ゆっくり味わいながら読んでいこうと思ったが、 ストーリーではなく、渡辺毅、児島律子の胸の内を、頭の中そのままを文章にした感じで テンポの良さにページが早く進んでしまった。 会話に出てきた「セッコー?」(斥候)意味解らなかった・・・。(調べました)
by nonki27
| 2006-09-21 20:35
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