表紙のかわいいお相撲さんの化粧廻しには
“青春”と書かれている。 この本は、さくらももこさんの小学校五年生から短大生で デビューが決まるまでのマサに“青春”のエッセイである。 小学校高学年からの男子への嫌悪感。そして、女子高に入学し、オシャレしたり、片思いも経験し何もしないだらけた夏休みを過ごしていた。 神奈川のおばさんの家に行き、東京に行きたいといったら、町田の商店街にたたずんでいた。 という所大爆笑してしまった。 漫画家になりたいことを、親にも友達にも言ったことがなかったのに 「漫画家も大変だぞ」とニヤリと言った。高校の担任の先生。 どうして先生は分ったのでしょうか。 高校の校長先生も魅力的である。 ≪「最近、キミ達は髪型も服装も乱れている。バイトをして派手な洋服を買ったり、パーマをかけたりして芸能人のマネをしている生徒も多いようだが、キミ達は松田聖子や中森明菜じゃないっ。下手なマネをしたって誰も似てない。余計なことをせずに、もっと真面目に学校生活を送りなさいっ」≫ 校長先生が全校集会などで話す事は、決まりきったことで、こんな具体例を挙げて話してくれるなんて先生の言うことがご最もです、と言いたくなってしまう。 高校二年生の春休み、漫画家になる夢はあるものの何もしていないことに焦り、 そこからくだらない夢を見ている場合ではないと“挑戦”が始まる。 作文が得意で、 ≪「エッセイ風のこの文体は、とても高校生の書いたものとは思えない。清少納言が現代に来て書いたようだ」≫と 褒められラブコメからエッセイ漫画に方向転換し、昼間寝て夜頑張る、家族にやめろと言われても頑張るのだ。そして・・・デビューが決まる。 “夢を叶えるために”どうしたらいいのか。 是非とも中学生や高校生に読んで欲しい。夢を叶えた人だからこそ語れる“バイブル”だ。 大人が読んでもスカッとする。なぜ今、自分がここにこうしているのか。夢は何だったのか? 自分が何をしてきたか、自分とさくらももこさんの違いは明確だ。ハッキリさせて頂いた。 大人にとっても“バイブル”である。 〝自分の出来る事と自分のレベルを冷静に自覚する〟 冷静に自分を見つめることこそ大事だと思う。
by nonki27
| 2006-12-29 21:40
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