駒井健一郎、三十四歳、失業中、妻子とは別居中。職探しの毎日そんなある日、高校時代の友・天知達彦に衆院選に立候補する。力を貸して欲しいと頼まれる。
達彦は、東大卒、元新聞記者。正義感だけで新聞記者は勤まらない。 政治家にケンかを売るような記事は書けない。お互いのルールがあるようだ。 健一郎は、総合商社の営業職で年間百億を動かす仕事をしていたが、 老人ホームの受注計画に失敗し、会社に損害を与えた。 上司は保身に徹し、一人責任を押しつけられた。 三十四歳、理想と現実、社会の壁に撥ね付けられそうなのですが、 “この日本という国がおかしなことになってもらいたくない”と 戦いを挑むのです。 地元での立候補、高校時代の仲間、後輩、親を巻き込み 無所属、資金は少ない貯金と退職金で正々堂々、全身全霊をかけ選挙戦を戦う。 選挙ってお金が掛るものなんですね。 選挙事務所、ポスター・・・・300万円が供託金。一定の得票率を得ないと全て没収。 驚いたのは選挙用のハガキが、公費で支給されること。 三万五千枚も・・・・貰えるなら使おうかってことですけど。 お役所の流れなんですかね。民営化されたらどうなるんだろう。 政治や選挙の仕組など、とても勉強になりました。 無関心じゃいけないってことも・・・が、しかし・・自分自身何かするということはないでしょう。 選挙には行きますけど、義務ですから。と、なるとやはり・・何となくこの人かな 人柄で、ということになってしまいますね。 物語は選挙戦を中心に、高校時代からの恋、老人ホームの土地の不透明な動き (これが健一郎が会社を辞めた原因)と読みどころはありますが、 この人たちは当選するのか、落ちるのか関心はそこのみ! 真保さんどうする?一点集中に読み進めてたが・・・・ ≪結果は出ても、ダイスはまだまだころがり続ける≫ ≪手にしたサイコロに気づかず、いつまでも握りしめていたのでは何ひとつ始まらない≫ 戦いは続くと言うことでしょう。ダイスをころがせ!
by nonki27
| 2007-01-09 22:38
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