人気ブログランキング | 話題のタグを見る
「ダイスをころがせ!」真保裕一
「ダイスをころがせ!」真保裕一_c0045523_223133100.jpg「ダイスをころがせ!」真保裕一_c0045523_22315054.jpg駒井健一郎、三十四歳、失業中、妻子とは別居中。職探しの毎日そんなある日、高校時代の友・天知達彦に衆院選に立候補する。力を貸して欲しいと頼まれる。




達彦は、東大卒、元新聞記者。正義感だけで新聞記者は勤まらない。
政治家にケンかを売るような記事は書けない。お互いのルールがあるようだ。
健一郎は、総合商社の営業職で年間百億を動かす仕事をしていたが、
老人ホームの受注計画に失敗し、会社に損害を与えた。
上司は保身に徹し、一人責任を押しつけられた。

三十四歳、理想と現実、社会の壁に撥ね付けられそうなのですが、
“この日本という国がおかしなことになってもらいたくない”と
戦いを挑むのです。

地元での立候補、高校時代の仲間、後輩、親を巻き込み
無所属、資金は少ない貯金と退職金で正々堂々、全身全霊をかけ選挙戦を戦う。

選挙ってお金が掛るものなんですね。
選挙事務所、ポスター・・・・300万円が供託金。一定の得票率を得ないと全て没収。
驚いたのは選挙用のハガキが、公費で支給されること。
三万五千枚も・・・・貰えるなら使おうかってことですけど。
お役所の流れなんですかね。民営化されたらどうなるんだろう。
政治や選挙の仕組など、とても勉強になりました。
無関心じゃいけないってことも・・・が、しかし・・自分自身何かするということはないでしょう。
選挙には行きますけど、義務ですから。と、なるとやはり・・何となくこの人かな
人柄で、ということになってしまいますね。

物語は選挙戦を中心に、高校時代からの恋、老人ホームの土地の不透明な動き
(これが健一郎が会社を辞めた原因)と読みどころはありますが、
この人たちは当選するのか、落ちるのか関心はそこのみ!
真保さんどうする?一点集中に読み進めてたが・・・・

≪結果は出ても、ダイスはまだまだころがり続ける≫
≪手にしたサイコロに気づかず、いつまでも握りしめていたのでは何ひとつ始まらない≫

戦いは続くと言うことでしょう。ダイスをころがせ!
by nonki27 | 2007-01-09 22:38 | よむ
<< 「港町食堂」奥田英朗 2007年頭に思う事 >>


のりのり27 のん気に行こう  
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
ライフログ
カテゴリ
全体
日々
野球
よむ
みる
はな
美技
めん
タグ
(50)
(33)
(18)
(18)
(17)
(14)
(12)
(10)
(9)
(9)
(9)
(9)
(8)
(8)
(7)
(7)
(7)
(6)
(6)
(6)
(6)
(6)
(5)
(5)
(5)
(4)
(4)
(4)
(4)
(4)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
以前の記事
2021年 03月
2020年 12月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
more...
最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
記事ランキング