私は死神。仕事は「死を扱う仕事」。
指示通り、1週間前に相手に近づき調査を行い「死」を実行するのに適しているか、「可」か「見送り」かの報告をする。 短編で、やくざ、ブティックで働く男、人を刺した男、美容院を営む老女・・・の所に死神が訪れる。 ☆ネタバレ注意☆ 一話目の「死神の精度」では、大手電気メーカーの苦情処理の部署で 働く女の調査をする。毎日苦情を聞いてばかりで気が狂いそうだと、悲壮感を漂わせている女。 死にたい、生きてる理由なんてないと言う。 そんな女を死神は「見送り」にする。見送るにするのはこの女だけなんです。 他の人は皆「可」。死にたいと言っているのに。この女には才能があったんです。 最後の「死神対老女」に、この女のその後が出てくるんです。 死の話ですが、この部分で最後にほっとさせられます。 死神の楽しみはミュージックを聴くこと。ミュージック繋がりです。 ≪人間が死に絶えてミュージックがなくなってしまうことだけは、つらい。≫ クールで面白くて洒落ている死神。人の死に興味がない。 ≪遅かれ早かれいつかは死ぬのだから、大した違いはないように感じられた。 人間というのはいつだって、自分が死ぬこと棚に上げている≫ 十年延長したって、人生ってのは有意義じゃないんだろう。 ≪「人が生きているうちの大半は、人生じゃなくてただの時間、だ≫ 昔のことは忘れてしまう。果たしてこの一年が・・・この一年に何があるのか。 調査対象に選ばれる人間はどうやって決めるんでしょう。 ほら、そこに死神が・・・
by nonki27
| 2007-05-12 15:57
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のりのり27 のん気に行こう
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