フォークソング全盛の頃、メッセージ色の強い曲や反社会的な曲は
放送禁止になった。 この頃の曲を見ても、ピンとこないし、よく分らない。 世代的にサザン世代なので、桑田さんよく引っ掛かっていたよね・・・ くらいの感覚しかない。 「イムジン河」もダメだったのが、良くなったんだよね・・・と、 何が良くて何が駄目なのかどうしてなのか全く分らない。私の知る所はそんなもんだ。 この本を読んでみると・・・放送禁止歌なんて存在しない。 「要注意歌謡曲」として民法連が一覧を挙げ、 一覧表を元に各放送局が放送に適しているか判断していたらしい。 強制的なものではなかったのか。 「要注意歌謡曲指定制度」というシステムは現在は消滅している。 “配慮“という言葉を使い抗議やクレームが来そうだから、やめておこうという判断で 放送しなかっただけだった。放送禁止の歌なんてないのだ。 その一覧表の中に「イムジン河」は、入っていなかった。 「えっ?えっ?」何ナノ。 ちょっと前に「パッチギ!」がテレビで放送されていたのを観た。 「イムジン河」が生まれた背景が分った。「あの素晴らしい愛をもう一度」も 「イムジン河」もいい歌だ。どちらも同じ歌い継がれていく歌だと思う。 放送禁止歌を追っていくと差別問題と重複し、 放送禁止歌のテーマとは離れるが避けられないと、著者は「竹田の子守歌」の ルーツを訪ねる。「竹田の子守歌」も、その一覧表に入っていなかった。 放送禁止歌ではない。 どうして歌われなくなったのか?追えば追うほど、話を聞けば聞くほど疑問が湧く。 著者の気持ちと取材の運び方に、惹きつけられる。 ≪知らなかった以前とは何かが変わる≫この第四章で貴重な体験をさせて頂いた。 ≪「他人の意見への同調ではなく、自分の頭と言葉で考えること」 「自覚性を持つこと。主語を自分にすること」≫
by nonki27
| 2007-06-28 21:57
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