「週刊新潮」連載のコラム「人間自身」
2004年6月10号から2005年6月30日号 までのものを集めたもの。 前著「41歳からの哲学」の続編。 今回もバッザバッザと斬っています。気持ちがいいし、面白い。 中でも、「勝ち組・負け組」や「少子化問題」について 書かれているところは、うなずくばかりだった。 ≪他人と比べてまだ足りない。まだまだ自分は幸福ではない。心の休まる時はないだろう。 しかし、心の休まらない幸福とは、いったい何のだろうか。≫ ≪この子を産むのは損か得か。親にとって損か。社会にとって得か。こんなに人間を馬鹿にした話はない。冗談ではない、私は私だ。≫ 野球に関心のない池田さんでも、イチローには関心を持つ。 イチローには天才の匂いがする、彼は精神の人である、イチローの言葉に無駄がないと言い 力強い眼、いい顔であると、まで言っている。 池田さんは天才好きなのだ。 ≪天才の天才たるゆえんは、己の才能を自覚しているというここにある。天才であるという自覚こそが、天才を天才たらしめているのである。≫ イチローは自分のことがよくわかっていると、感じることがよくある。 (インタビューの受け答えを聞いたり、記事を読んで) 自分がどのくらい出来るか、どうしたらいいかが、面白いように見えているみたいだ。 私が思うイチローの凄さは、体だ。 多くの選手が、肩が痛い、足が痛い、腰が痛い・・・と、欠場する。 体調が悪く休む選手もいる。プロ野球は、それだけ過酷な長いシーズンを 送らなければならい。イチローがどこか〝痛い〟なんて言った事は 聞いたこたがない。イチローどこも痛くないの?常に万全の体調なの? イチローの足は一体どうなっているのか、柔らかそうだけど。 イチローが体の限界を感じるのは、いつなんだろうか。 おお、イチローのことに脱線。 「わかる」とはいったいどいうことなのか。 わかるの不思議のついて考えてみる。わかっているかわかっていないか、 わかっていないことは、自分でわかる。わからないということがわかる。 わからないことをわかろうと努力する。 わからないものはわからない。 ≪わかる時には、どういうわけか、「あ、わかった」という形で、人はわかる。 その経験は、その意味で、自分の努力ではない。「わかる」はどこか別のところからやってくるというか降りてくるというか、どうも自分の力によって起こるものではないのである。≫ この「降りてくる」という感覚わかる気がする。 「わかる」ひとつを考えてみても、なんとも不思議なことです。
by nonki27
| 2007-09-22 16:07
| よむ
|
のりのり27 のん気に行こう
ライフログ
カテゴリ
全体日々 野球 よむ みる はな 美技 めん タグ
東野圭吾(50)
伊坂幸太郎(33) 奥田英朗(18) 穂村弘(18) 山崎ナオコーラ(17) 真保裕一(14) 瀬尾まいこ(12) 角田光代(10) 小川洋子(9) 池田晶子(9) 森見登美彦(9) 森達也(9) 桐野夏生(8) さくらももこ(8) 津村記久子(7) 三浦しをん(7) 新選組(7) 山田詠美(6) 横山秀夫(6) 鷺沢萠(6) 嶽本野ばら(6) 垣根涼介(6) 宮部みゆき(5) 東直子(5) 吉田修一(5) 絲山秋子(4) 百田尚樹(4) 野球(4) 西村賢太(4) 長嶋有(4) 川上未映子(3) 原宏一(3) 三崎亜記(3) 群ようこ(3) 増田明美(3) 山本文緒(3) 恒川光太郎(2) 久坂部羊(2) 桜庭一樹(2) 町田康(2) 古田敦也(2) 天童荒太(2) 原田宗典(2) 佐藤多佳子(2) くらもちふさこ(2) 島本理生(2) 中村文則(2) 夏目漱石(2) 道尾秀介(2) 乃南アサ(2) 白岩玄(2) 松本人志(2) 宮本輝(2) 米山公啓(2) 荻原浩(2) 益田ミリ(2) 湊かなえ(2) 綿矢りさ(2) 木内昇(2) 西川美和(2) 有川浩(2) 林真理子(2) 村上龍(1) 多島斗志之(1) 多和田葉子(1) 太宰治(1) 大道珠貴(1) 池井戸潤(1) 竹山道雄(1) 中島京子(1) 朝井リョウ(1) 朝倉かずみ(1) 長岡弘樹(1) 辻仁成(1) 田村裕(1) 田中慎弥(1) 田辺聖子(1) 藤沢周(1) 白川道(1) 舞城王太郎(1) 以前の記事
2021年 03月2020年 12月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 more... 最新のトラックバック
検索
その他のジャンル
記事ランキング
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ファン申請 |
||