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「短歌があるじゃないか。一億人の短歌入門」穂村弘
「短歌があるじゃないか。一億人の短歌入門」穂村弘_c0045523_20404476.jpg「有名無名年齢性別既婚未婚等一切不問」を合言葉に集まった
ファックス&メール短歌の会「猫又」。
お題に従って寄せられた作品を、穂村さんと東さんがチェックする。






・・・短歌入門となってはいますが、超シロウト(一部クロウト)とはなっていますが・・・
皆さん上手いし、短歌って難しいとつくづく思ってしまった。
と、言っても、面白いものでその人のツボがあるし、好みもあるし、穂村さんが△を
付けても、東さんが◎を付けたりする。私はこう思う、僕はこう感じる・・・と評するのですが、
その説明や例えに出てくるのが「ヌンチャク」だったり。
東さんの歌を「ヌンチャク?」と言う穂村さん、やっぱり凄いわぁ。

これだけの短歌を読んでも、その中で異彩を放っているのはやっぱり、
穂村さんや東さんの歌なんですよ。(プロなんだから当り前なんですけど)
違うんだな違うのよ。

この一冊の中で一番好きだと思った歌は、(お題はきらきら)

≪真夜中にきらきら座る少女たち箱詰めされる球体として≫

これは東さんの歌です。いいでしょいいでしょ違うでしょ。
真夜中、少女、箱詰めを、選んで並べてそれで〝球体〟ときたもんだ。
少女たちが球体・・・って怖っ、凄いです。東さんの歌を
≪無数の人を刺激するような歌がたくさんある中で、「本当の秀歌」っていうのは
すっと抜けてくる。際立っている。一読しただけでよさがわかる、って感じ。≫
と穂村さんは言います。
そうなんです、いいと感じた歌は、一度読んだだけですっと入ってくるんです。

≪天然の井戸水に必ずこういう成分が含まれるみたいに、言葉にミネラルとか
ビタミンが絶対に入ってくる。≫
そうそうできない、普通の人間にはそれはできない。そこ、そこなんです。
慣れているとか、巧いとかそういうことじゃなく。
「言葉に天然ミネラルがある人」そうなんだよなぁと、そこの部分を上手いこと
言葉で表現し説明してくれる穂村さんが、本当に凄い歌人だと益々益々感じた一冊でした。
by nonki27 | 2008-04-21 20:38 | よむ
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