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「蟹工船」小林多喜二
「蟹工船」小林多喜二_c0045523_1603381.jpg「蟹工船」が売れに売れているらしい。
本屋さんにもごっそりと多く積まれていた。
今ここでこの作品を読まなければと・・・思い手にした。





≪29年に文庫化され、これまでも年に約5000部が売れ続けるロングセラーだったが、今年に入って突然売れ始め、ブームになった。ブームの背景には「ワーキングプア」と呼ばれる人々からの共感があるようだ。≫

カムチャツカの沖で蟹を獲り、加工する蟹工船。労働者は安い賃金で働かされ、身体を壊し
死んでしまう者もいる。その閉鎖的な船の中で会社の資本家達はやりたい放題。
労働者は団結し立ち上がる。

なぜこの本が今この時代に売れているのか。
労働者の孤独があると思う。今の会社では、自己判断、自分の決断、自己責任で
動かざる負えない状況にある。あの人はこうする、あの人がこう言った・・・
噂や耳にした情報に困惑し、労働者は一人孤独なのだ。
団結し団体で行動することができない。

団結し行動し戦う姿に共感し、自分自身と照らし合わせているのではないか。
by nonki27 | 2008-10-12 15:56 | よむ
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